川北英隆のブログ

朽木の経ヶ岳とイチゴ谷山

朽木の奥の山を連続して歩いた。前回は福井(若狭)、丹波、滋賀(近江)の境である三国峠から三国岳を歩いた。もう少し歩くつもりだったが、最終バスに間に合わせるため、三国岳の少し先、丹波越から下山した。今回はその続きである。
朽木支所前から、前回と同じ高島市営バス針畑線の生杉(おいすぎ)行きに乗り、桑原橋で降りる。そこから勝手知ったる丹波越に上がる。この峠以降が続きとなる。南へ稜線を歩き、針畑線のバス路線まで下りる計画とした。
希望としては最終バスの1本前、13時台の針畑線に乗りたいと思った。最終バスで京都に帰ると20時半頃になり、体に良くない。
もう少し書いておくと、最終バスが17時台だから、この間の3時間20分、バスがない。文句ではなく、バスがあるだけありがたいと思っている。いつ廃線になるかわからないので、バスがあるうちに可能なかぎり歩いておきたいものだ。
まず目指すのは経ヶ岳(889m)である。次に三角点のあるイチゴ谷山(892.1m)を越す。ここまではネットを使って情報が得られた。またイチゴ谷山からバス路線まで下った記録もあった。最小限、ここまでなら13時台のバスに十分間に合う。
「でもね」と思ったのは、イチゴ谷山の少し南に909mの独立標高点がある。経ヶ岳やイチゴ谷山よりも少し高い。できればそのピークを越し、さらに縦走を続けてバス路線に下りるのが最高だろう。距離が伸びるため、この理想に向けて歩くかどうかは、イチゴ谷山に着いた時間とコースの状況次第とした。
実際は理想とおりの歩きができた。桑原橋から入り、丹波越から稜線に出て、経ヶ岳、イチゴ谷山、909mの独立標高点(カラ滝山と表示されていた)を越え、小川(こがわ)の思子淵(しこぶち)神社に下りた。ちなみにこの思子淵神社の社殿は重要文化財とのこと(謂れにリンクしておいた)。林業を営む安曇川流域において、川の魔物を取り除く「しこぶち神」が広く信仰の対象となっていたそうだ。
桑原橋を出たのが9時20分、思子淵神社に着いたのが13時30分だった。コースは高島市が高島トレイルの一環として整備したようだが、灌木が茂り、わかりにくい箇所が出てきつつある。
写真、上はカラ滝山から見た比良の武奈ヶ岳である。さすがに大きかった。下は思子淵神社である。過疎が進む中、「しこぶち神」はどうなるのか。
20230503カラ滝山から武奈ヶ岳.jpg

20230503思子淵神社.jpg

2023/05/03


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