川北英隆のブログ

三国岳へ

山陰本線は園部まで複線である。園部で福知山への連絡があり、かなりの乗客が降りる。駅の出口は東西にあり、どちらにもバスとタクシー乗り場がある。選択に迷うのだが、2020年の胎金寺山の時、西口からタクシーにすんなり乗れた記憶があり、それに従った。
少し待ったものの、すぐにタクシーが来た。摩気(まけ)神社への道が分岐するところまで乗った。3年前と比べて変化したのかどうか見たかったからである。2650円だった。
当日の朝は霧、その中に摩気神社の入口を示す大きな石灯籠があった。道路は通行止めだった。どうしてなのか。分岐からの少し先、園部川に架かる摩気橋が改修工事中らしい。
分岐から南西に府道を歩き、次の集落で西に折れ、山沿いの狭い車道を歩く。集落の終わりとともに舗装も終わる。獣避けをくぐり、作業道に入る。かつて主要な作業用の道だったのだろうが、今は少し南に広い道ができたため、ほとんど使われなくなっているようだ。
その南側の広い道と、谷が細くなった付近で合流する。すぐに左(南西)に分岐する道が出てくる。「落石のため通行止め」とあった。その道を原山峠へと上がる。元はコンクリートの舗装道だったのか、その上に落ち葉や砂利が被さっている。
登り着いた原山峠は京都と兵庫の府県境である。峠の西側は舗装道だった。すぐ下に工場があり、その先で県道と合流する。県道を北へと上がると、ゴルフ場(広尾カントリークラブ)のクラブハウスへの分岐に出る。それを見送り、狭くなった県道を少し進むと小さな峠に出る。
その峠が最初の目的、三国岳への登り口である。表示は何もない。かすかに誰かが取り付いた足跡だけがある。横にイノシシ用の罠、檻があった。
峠から南に登る。小さな尾根に出ると踏み跡が出てくる。しかし踏み跡に被さる灌木や倒木も多い。もう一度ヤブを分け、明瞭な尾根に上がった。すると比較的明瞭な踏み跡に出会えた。
後は尾根沿いに踏み跡をたどればいい。小さな岩場を越え、さらに少し登ると三国岳の山頂だった。峠から10分程度だった。
松を含んだ林の中に三角点(507.9m、点名は三國岳)がある。
今の三国岳はゴルフ場横の目立たない山である。しかし点名に古い漢字が使われていることからすれば、かつては由緒があったのかもしれない。なお三国とは、今のピークは篠山市にあるものの、元は篠山、今の京丹波、園部の境界線に位置していたのだろう。
往路を小さな峠に戻ったが、登りと異なり、下りは踏み跡の判別が難しい。深く落ち葉が被さっていると、なおさらである。もう少しスカッとした踏み跡をと思ったものの、何も見つからず、なんとか峠に戻った。後は車道を次の目標である高山まで歩くだけである。
上の写真はゴルフ場の入口付近から見た三国岳である。下は三国岳の山頂である。
20231215ゴルフ場からの三国岳.jpg

20231215三国岳山頂.jpg

2023/12/15


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