川北英隆のブログ

果無峠へ

朝の冷水山の山頂は比較的澄んでいた。展望を楽しんだ後、東に向け、稜線歩きを開始する。冷水山から先もゆったりとしたピークの連続である。高度差100m足らずの緩やかな上り下りを繰り返し、熊野古道小辺路が越える果無峠を目指す。
冷水山から次の山名のあるピーク、カヤの壇(カヤのだん)の間の落葉広葉樹の林は美しかった。どういうわけか、植林が稜線に達していないだけなのだが、何回も書いてきたように、ブナ、ヒメシャラを中心とした林が広がっている。その中に時々だが、大きなブナが混じり、ヒメシャラが群生している。ヤマザクラも見られた。小さいながらアセビのトンネルもあり、天城を彷彿とさせる。
カヤノダンには展望がない。さらに歩き、次の1132mの独立標高点ピークにはちょっとした岩があり、「公門崩(くもんつえ)」の名がつけられている。
稜線の南に公門谷が上がってきており、ガレ場があるらしい。「崩」を「つえ」と読むのは、九州に「大崩(おおくえ)山」があるのを思い出させる。もっとも稜線を歩くだけでは名付けられるほどのガレ場があるとは思えない。
鞍部から登ると植林が再び現れはじめ、公門崩の頭に着く。三角点(1155.6m、点名は公門谷)がある。雑然とした林の中のピークである。近くに植林用の鹿避けのネットもある。
公門崩ノ頭から下り切った地点(1019mの独立標高点のピークの手前)は筑前タワと名付けられている。
次の1117mの独立標高点ピークの登りには大きなブナが何本もあった。その1117mピークを越えると大きな松が目立つ。下り切った地点には茗荷タワとの名がある。
タワから上がった1158mの独立標高点ピークで昼食になった。温かい日だったのでタテハチョウが飛び交っていた。
昼食を終え、ピークからの長い下りを経ると、鞍部付近に、広くなだらかな窪地が広がっていた。ブナの平と呼ばれている。その鞍部から登り返すとブナの平峰との標識がある。1121mの独立標高点ピークである。ピークの南側から熊野川と元熊野本宮の鳥居が見えた。
ブナの平付近から果無の稜線は東北東を向く。ブナの平峰から鞍部に下り、少し長い上りを経ると石地力山(イシチリキヤマ)である。三角点(1139.8m、点名は桑畑)がある。ピークは雑然とした林の中なのだが、その少し手前から、冷水山を起点として今日歩いた稜線が見えた。前回にアップした写真である。
石地力山の山頂から道は少し右に向きを変える。一投足で1114mの独立標高点ピークに着く。果無山と命名されているが、果無山の本家は冷水山である。この分家の果無山から果無峠へはほんの少しの下りだった。
写真、順にヒメシャラ(赤い幹)の群生、大きなブナを中心としてヒメシャラやマツの混じる林、石地力山からの熊野本宮の大鳥居である。
20240403ヒメシャラの群生.jpg

20240403ブナとヒメシャラ、マツ.jpg

20240403熊野本宮の鳥居.jpg

2024/04/03


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