川北英隆のブログ

丹波の妙見山再訪

2週間ぶりに山に入った。前回(4/13、4/14)書いたように、最近のピークは福知山線の篠山口駅と福知山駅の間に集中しつつある。遠いため(そう思っていたから)、かなりのピークが残っている。今回は加古川線の本黒田駅から妙見山(622m)を歩くことにした。
京都からだと、十三、宝塚、篠山口、谷川で電車をリレーする。しかも最近、福知山線は三田まで行き、そこで篠山口行きに乗り換えるのが楽(比較的空いていて座れる確率が高い)ことに気づいたから、合計6つの電車に乗ることになる。大旅行だ。
本黒田駅のある黒田庄は10年前に放送されたNHKの大河ドラマ「黒田官兵衛」が出生した地とされる。こう書いて思い出したのは、前回訪れた丹波市柏原(かいばら)の少し北に春日町があり、そこは同じ大河ドラマ「春日局」の生誕地である。
その黒田庄の本黒田駅は完全な無人駅で、上下共用のホームとベンチだけがあるに等しい。
今回は妙見山を目的に、2つの尾根を反時計回りに歩き、本黒田駅に戻る計画とした。かつては豊かな地だったようで、農家の建物が立派である。それを見つつ、南に歩く。妙見山の手前に白山(510m)が鋭角的に頭をもたげ、その奥に妙見山らしき姿があった。
蓬莱峠を越え、黒田庄の前坂地区に出る。その地の大歳神社が白山を経て妙見山への登山口である。植林を過ぎ、雑木の中を急登する。白山は修験道だったようで、岩が点在する。397mの三角点峰、とがのお(栂尾?)に立ち寄りつつ、尾根をアップダウンしていく。大きな岩が目立つようになり、尾根を巻きつつ急登すると白山の山頂である。
白山まで続く整備されたルートは、その先で少し整備が悪くなる。白山から下り、登り直した後は緩やかな尾根を登る。植林に混じり、大きなモミが目立つようになる。
そのうちに十字路と呼ばれる箇所に出る。妙見山の周遊路と、白山からのルート、北側の峠からのルートが合流している。直進するように斜面を上る。すぐに妙見山の山頂に着く。背の高い広葉樹林の中に三角点と小さな社がある。今回は三角点よりも東側にある妙見山の最高点(630mの等高線峰)まで行き、昼食にした。
十字路まで戻り、峠へと下った。このルートは37年前(現時点から見ると人生の半分地点という昔)、カミさんと姪の3人で登ったのだが、何一つ記憶に引っかからなかった。当時、峠から東へ、谷沿いに付けられた道を往復したはずなのだが、そのルートは現在、少し不確かさを漂わせていた。
峠から北に上がり、尾根に出た。西へと尾根を歩き、本黒田駅を目指す。地図で確認すべき箇所が何箇所かある。とくに557mの独立標高点峰からの下りと、天狗山(484mの三角点峰)からの下りは急であり、かつルートを確認しないと迷いやすい。
この天狗山からの急な下りが終わると見張り櫓跡に出る。戦国時代に黒田城があったとされる。その後は黒田城跡のハイキングコースとして10年前に整備されたらしい道を下る。獣除けをくぐれば村落である。
9時15分に本黒田駅から歩き始め、戻ったのが14時30分だった。戻った時間帯には電車がないので、谷川からタクシーを呼んだ。2900円だった。
写真、上は本黒田駅付近から見た妙見山と白山の山塊である。白い建物の真上付近、(一番奥にある)ごく小さな三角形のピークが妙見山のようだ。右の背は低いながらも鋭角的なピークが白山である。下は妙見山から下った峠である。37年前、山南と書かれた方向の道を往復した。
20240427白山から妙見山.jpg

20240427妙見山北側の峠.jpg

2024/04/27


トップへ戻る