川北英隆のブログ

パタゴニアで食べた羊の開き

最近のテレビではラム肉料理の出場回数が増えているようだ。昨日もラム肉が登場したので、「パタゴニアの羊料理に比べると貧弱やな」とカミさんに感想を伝えた。と、「パタゴニアの羊料理って何や」となり、その感動的料理の書き忘れに気づいた。
アルゼンチンはさすがに牛や羊の国、それらの料理は豪快かつ美味かった。
牛といえばステーキである。アルゼンチンで霜降りなんて出てくるわけがない。サイコロステーキなんかもない。ガサっと、分厚い赤身の肉が、大きな皿に盛られて登場する。
日本の霜降り牛なんて、1口か2口食べたら口の中が牛臭くなり、嫌気がさす。アルゼンチンのガサっという肉には、「これやったら1キロでも食べられるな」と思う。そこで箸ではない、ナイフとフォークが進んだ。
友人が元カミさんとテキサスで結婚式を挙げた時には、1キロのステーキが登場したとか。「そんなん食べるなんて、味音痴かつ鉄の胃袋か」と思ったのだが、多分それがテキサスの若者としてのご馳走なのだろう。
アルゼンチンの羊は、テキサスに輪をかけて豪快だった。羊の開きを薪で焼いて食べさせてくれる。出てくるのは骨ごとのぶつ切りなので(大きな骨は取り除いてあるのだろうが)、巨大な魚を食べるような感じである。味は塩味だけに近い。
骨や肉をつまみながら食べるので(そうでないと食べられないので)、手がギトギトになる。途中、トイレに行き、手を洗わないとやってられない。
しかし美味い。年令を重ねるとともに牛肉よりも豚肉が好きになり、さらに海外で食べる羊料理も大好きな僕にとって、羊がパタゴニア最大のご馳走だった。多分アルゼンチンの(毀誉褒貶のある)ガウチョは広大な牧場で羊を丸焼きにし、牛もそれに近い形で食べたのだろう。
そのパタゴニアで食べた羊に比べると、日本のラム肉料理なんて幼児向けの料理のようだ。僕が経験した最悪のラム料理店では、肉の大きさが爪楊枝で食べるくらいだった。
写真、上は焼かれている羊の開き、下はテーブルに出てきた羊である。
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20240520出てきた羊肉.jpg

2024/05/20


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