京都市営地下鉄のダイヤが酷いことは以前に書いたと思う。新型コロナの時に本数を間引きし、コロナ明け後もそのままである。観光客がわんさか訪れ、大きな荷物を持ち込むものだから、昼間の車内は大混雑である。
昼間は8分に1本程度しかない。だから朝のラッシュ時以上に混雑する。おとなしい客などは乗るのを諦め、次の電車を待つくらいだ。「次の電車を待ってください」とのアナウンスを聞いたこともある。京都市は市バスの混雑を避けるため、新幹線などで「市内観光は地下鉄を使って」と宣伝している。また「混雑時、大きな荷物は前に抱えるか、網棚に乗せて」と訴えている。そんなのを見聞きする度に、「アホかいな」と思ってしまう。
ダイヤを新型コロナ期間中のまま放置している理由はいくつかあるのだろう。そのうちの1つは、京都市のタクシーやバスと同じで、運転士不足にあると思う。経費節減のために首切りしたところ、呼び戻そうとしても誰も応じないというわけだ。
そうだとすれば、自動運転を進めるべきである。国土交通省は「鉄道における自動運転技術検討会」を2018年年末から開催し、22年3月に報告書を出した。これを受けてだろう、鉄道各社は自動化のテスト走行を始めている。
鉄道の自動運転では交差点のない地下鉄が最適である。ホームに柵を設置すれば安全面も確保できる。京都市としても地下鉄の自動運転を推進すべきである。
調べると、東西線では自動列車運転装置(ATO、Automatic Train Operation)を導入し、運転者は運転ボタンを押すだけだと書いてある。かなり以前(1960年)からある技術だとのことで、そこからほとんど進歩していないのも情けない。
そのATOをさらに進め、運転手を不要にするのが国際観光都市京都の、さらには万博を開催する関西のあるべき姿だろう。
2025/04/06