川北英隆のブログ

再び研究室の窓から

昼食の時間帯、今日も京都は良い天気である。暑い。冷房中の研究室のブラインドを開けるのはエコではないが、天気の良い日に外の景色を見ないのは心に良くない。
窓が南を向いているので、京都駅方面から清水、南禅寺付近まで見える(西から東へ)。天気が良いので、金剛山、生駒山、和泉山脈も見えている(東から西へ)。大学の位置がもう少し東に寄っていれば、大文字に登った時の経験からすると、この位の空気の澄み具合であれば、大峰方面も見えるだろう。京都から奈良や大阪は近いことがわかる。
その手前に見える、大学の構内は学生であふれている。期末試験のシーズンである。この暑い時期に学生は大変だろうと思う。そういう教員も、半期に15回授業をしろというお上のお達しで、授業が7月いっぱい続く。
そういえば、某大学での非常勤の講義を月曜日に担当しているのだが、ハッピーマンデーなんていうアホな制度のおかげで、20日の月曜日、「海の日」にも講義しなければならない。何故、文科省が「ハッピーマンデーは学校の授業、とくに月曜日の授業に大影響がある」と反対しなかったのか不思議だ。某JRの元社長がハッピーマンデーの導入を自慢していたが、自分の利益だけを考えたエゴでしかない。日本の教育に多大な損失をもたらしたことを反省すべきだろう。
なんて、15回の講義という形式を強要することに大学教育の荒廃があるのだが。大学の場合、質が重要である。それを計れないから量というわけなのだろうが、もう少し知恵がないのだろうか。教育も研究も大学の行政もと言われ、それらが形式主義に陥ると、内部のどこかで、大いなる手抜きになるはずだ。
再び目を窓の外に転じると、雲が多くなってきた。北西のほうから前線が近づいてきている。昨日の週刊天気予報は「当たり」のコースをたどっているようだ。祇園祭の本番の天気は?

2009/07/15


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