川北英隆のブログ

神田明神下の猫

書き忘れていた猫がいる。神田明神下の左々舎(ささや)という料理屋の猫である。そこの看板猫と、昔からの馴染みだった。
この店で定期的に飲み始めたのは10年少し前からである。前回登場した加藤さんや、二条の橋の下で家を構えるかもしれない友人らと、定期的に飲み会を催して以来である。
その当時から三毛の看板猫がいた。有名な猫らしく、いろんな所(メディア)に登場しているらしいし、本猫がモデルの猫グッズも飾ってある。左々舎自身、ちょっと有名な店らしいから。浅丘ルリ子の写真もあるしって、昔の有名人だが。
店の前に、猫専用の床几があり、気持ちのいい日はそこに寝て出迎えてくれる。そうそう、名前は知らない。聞いたことがあるかもしれないが、覚えていない。
その猫が、前回に佐々舎に行った4月、かなり弱っていた。いつも店が手すきになると残った魚をもらっていたが、その時は棚から跳び降りたり、椅子に跳び乗ったりするのが億劫な様子だった。
7月、左々舎に行った時、真っ先に気になったのがその猫だった。店の前の床几で寝ていた。支払いの時、店の人に猫の年齢を尋ねた。これも以前に尋ねたことがあるのだが、正確なところは忘れていた。今回、忘れないように記録しておくと、25歳、もうすぐ26歳になるとのことである。
三毛だから雌だろうが、人間なら結婚して独立していてもおかしくない年齢である。「人間の歳で言うな」って嘉門達夫風に怒られそうなので、同じ猫と比較すると、我が家で飼っていた猫、ロッキーが13歳過ぎであの世に行ったから、その倍である。その我が家の猫が、今も生きていたとすると28歳少しである。ほとんど同い年か。そう数えてみると、すごいとしか言いようがない。

2009/07/23


トップへ戻る