川北英隆のブログ

カムチャツカの蚊

今日、日曜日の読売新聞の「あたしンち」で思い出したシーンがあった。けらえいこ自身と思える(そう私は思っている)越野先生のアシスタントの弟?が蚊を集める話からである。
アシスタントの家は川のそばにあり、蚊が多かったのだが、ある時に弟が潰した蚊を封筒に集めたところ、シャカシャカ音がするほどに集まったという。
カムチャツカのアバチャ山山麓を散策した日の夕方、時間があったのでジリスを写すために大きな岩の上で1時間程座っていた。カムチャツカは蚊が多い。大きな蚊で、ふらふら飛んでいる。誰の話か忘れたが、満州も蚊が多いと聞いたことがあったし、大学時代に知床の尾根でテントを張った時にも蚊が多かった。少なくともアジアの北の大地では普通なのだろう。
はしかくない(素早くない)蚊だとはいえ、刺されると嫌なので、バチバチたたき落としていた。ふと思い立ち、たたき落とした蚊を岩の上に集めてみたところ、たちまち山のようになった。もったいないので、写しておいた。何でも食べる中国人なら蚊の炒め物にするところだろう。
子供の頃、親戚の家で乳牛を数頭飼っていた。田舎なので蚊が多かった。その蚊は夕方以降に飛び回る。蚊は牛の血を吸っている。手で叩くと、その血が掌に付く。面白いので、しばらく蚊の退治を続けると掌が真っ赤になった。
現在、マンションの上の方に住んでいるので蚊に悩まされることがない。子供の頃に怖かった日本脳炎とも無縁に近い。嬉しいような、残念なような。

2009/08/02


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