川北英隆のブログ

峨嵋山

峨嵋山は四川省成都の近くの有名な山だが、今回のブログは山の話題ではない。四谷三丁目の四川料理店だ。
中央大学CGSAに実質的に1年間勤務したとき、最初は昼飯を食べるのに使っていた。前の会社で秘書をしてくれていた女性が「美味しい」と紹介してくれた店である。当時の昼には(今はどうか知らないが)麻婆豆腐、坦々麺、定食があった。その中でこの店の自慢が麻婆豆腐であり、さすがに美味かった。
それで、夜、試しに食べに行ったところ、四川料理を中心にこの店独自の料理が新鮮だった。また、その年の冬、おせち料理を作っていることを知り、予約注文して年末に受け取りに行った。これも好評だった。
京都に移り住んで、一番寂しいのが中華の美味い店が近くにないことである。四条河原町の東側、鴨川沿いに、はるか昔(50年近く前)、父親に連れて行ってもらった北京料理の店がある。ごく最近、レトロなエレベーターで有名になった店である。子供の頃にも同じエレベーターが動いていたことを覚えている。その店での一番の思い出がツバメの巣のスープの味だった。それはともかく、京都に移ってすぐに中華を食べたくなって出掛けたが、すっかりレベルが落ちていた。
だから、東京に来れば中華が一つの狙い目になっている。今回、月曜日の用事に合わせて少し早くから東京に来ている。そのついでに峨嵋山に食べに行った。やはり美味しかった。四川省の峨嵋山はヒマラヤの一番端に位置し、俊英な風格を備えている。四谷三丁目の峨嵋山も、その名に恥じない四川料理店だと思う。そうそう、今年もおせち料理の予約受付を始めていた。

2009/11/07


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