川北英隆のブログ

チェコのピルスナー

大文字山からの帰りに河原町通りでケバい姉ちゃんとすれ違った。眼がタヌキのようだった。娼婦かキャパクラ嬢みたいやんと思い、次の瞬間にドイツとチェコの国境を思い出した。
何故、(多分)一般の女性がケバい化粧をするのか不明である。化粧品会社のコマーシャルにケバい化粧をした姉ちゃんが頻繁に登場するので、その影響かもしれない。化粧品会社としては、たっぷり化粧品を使ってもらった方が儲かるので、そうしているだけなのにと思う。
それはともあれ、友人の運転でドイツのドレスデンから山を越えてチェコに入ったことがある。国境で少し手こずったが(ひょっとすれば袖の下を要求されていたのかもしれないが)、何とかチェコに入り、山を越えると、道路に女性が何十人も並んでいた。タバコを吸ったり、化粧を手直ししたりしている。「娼婦がすごい」と友人が言った。確かにそうだ。日本の電車の中で化粧する女性とは、年季というか人種というか商売が明らかに違うという感じだった。国境にはトラックが列をなしていた。国境の税関で荷物の検査を受けていたのだろう。よく見ると道路には女性とともに国境を越えてきた風情のトラックの姿もある。そういうシステムになっているようだ。
河原町から家路に着くときによく通る通りには、輸入物を取りそろえている酒屋がある。トレーニングの帰りにはその酒屋に入り、喉を潤すためにとビールを買って帰る。本日はイギリスのエールを1本買うことにした。レジに行こうとすると、見なれたラベルが目に入った。チェコのピルスナーだ。そうか、タヌキ姉ちゃんのお引き合わせだというので、ついでにそれも買うことにした。

2010/02/04


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