川北英隆のブログ

続鴨川の濁流

今日は鴨川の歩道を往復歩いた。行きは御池通りから荒神橋まで、帰りは荒神橋から三条大橋までである。猫の飼い主やいかにという歩きだった。
御池から鴨川沿いの歩道に下りると、歩道の上に草やゴミや小ぶりの丸太が散乱していた。歩道全体が水に浸かった跡である。そんなゴミ類に混じって、大きめの亀が一匹、岸辺の石垣の上にいた。死んでいるのかと思ったが、首をしっかりと出していたから、生きている。確かに、水中に住む亀にとって川の増水は一大危機だ。そういえば、川に住んでいた大きな鯉はどうしたのだろうか。
二条大橋の下の、猫を飼っている優雅人の家は少し高い所にあり、完全に無事だったようだ。猫が何事もなかったように寝ていた。丸太町の橋の下は、水に浸かったせいで泥が溜まっていて、通行止め用のゲートが設置されていた。荒神橋の下の犬を飼っている優雅人の家は堤防の中程にあるので、完全に無事だったようだ。
帰りは、行きに確認できなかった御池大橋の下の優雅人のアパートと、そこの猫の状況を確認するのが主な目的だった。御池から三条大橋にかけて、普段でも川面と歩道の段差は大きくない。だから、昨日は完全に水に浸かったようである。御池大橋の下では青テントのアパートの住人たちが集まっていた。昨日は床が完全に浸かったのだろう、何人もが集まって何かを話していた。まあ、猫は屋根の上に逃げれば大丈夫だったようだ。
三条大橋までの歩道はゴミだらけだった。対岸の歩道の上にはカモとサギが集まっていた。大分水が引いたとはいえ、寝床はまだ濁流の下であるから、仕方ないのだろう。
優雅人の今夜の食事は豪華焼き鳥かもしれないと思いつつ、それらの避難した鳥たちを見ながら、歩道と別れ、三条大橋に上がった。川沿いの歩道に下りないようにと、歩道に下りる橋の袂の階段にはゲートが設置されていた。

2010/07/15


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