川北英隆のブログ

菊水鉾の甘い「したたり」

昨日で一ヵ月に渡る祇園祭も終わり、8月になった。少し遅いが、菊水鉾にちなんだ「甘い」の「したたり」を食べた。昨年、日本経済新聞の土曜版で取り上げられた和菓子である。
それ以降、知る人ぞ知るになったらしく(去年までわが家が知らなかっただけかな)、「したたり」を作っている亀廣永の店先にかなりの数が積まれている。亀廣永の住所は「高倉通り蛸薬師上る」なのでわが家の近くである。3/16の写真に登場したニャーゴが軒先を借りているマンションからはもっと近い。
包装紙には「菊水鉾は・・・菊の露のしたたりを呑んで七百歳の長寿を保ったという中国の故事に因んで作られた」とある。「したたり」はその菊のしたたりの意である。
包装紙に包まれた外見は羊羹風だが、黒砂糖と寒天などで作られた半透明で茶色い甘いで、冷やして夏に食べる。でも、亀廣永さんは夏以外は何を作っているのだろうか。
京都の和菓子屋は敷居の高いところが多い。以前も近くの和菓子屋に入ったが、どうも茶会向けの甘い中心で、我々の顔をちらっと見るなり「何しに来たんや」という雰囲気が流れた。というわけでもないだろうが、今日の「したたり」は高島屋で買ったものだそうだ。

2010/08/01


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