川北英隆のブログ

秋の気配と命日

今日、8/10は昔飼っていた猫(ロッキー)の命日である。はっきりと覚えていたわけではないが(昔の手帳には記録してある)、家内がそう言ったので、思い出した。
今日の京都は台風の余波で久しぶりの雨だった。仕事が溜まっているので朝から研究室に出かけ(サラリーマンなら当たり前)、資料の山の中で仕事をした(資料の山というのは嘘で、パソコンのデータの泥沼でと言うべきか)。
そんなときに、研究室に電話が2本。
1本は学生の訃報だった。4/10に亡くなっていたとのこと。気になっていた学生だが、亡くなっているとは思わなかった。
もう1本は重度の障害のある学生の訪問だった。目に見えて回復してきているので、こちらは嬉しい出来事だった。
それをきっかけに、あれやこれや思い出した。
その1つが、猫があの世に行った日の夜も急に涼しくなり、庭で(当時は一軒家だったので)カネを打つように秋の虫が鳴き始めたことである。今日の京都の夜も雨が降ったせいで涼しい。やはり立秋が過ぎただけのことはある。
もう1つは、大学を卒業する間際、ゼミで親しかった友人と雪の京都の街を歩き、河原町界隈の中華屋だったと思うが、軽く食事をした後で高粱酒を飲んで別れたことである。それが彼との最後だった。
まあ、夏の太陽が次第に傾き、日差しが長くなると、いろいろ思い出すのだろう。猫の命日と一緒に思い出すのは不謹慎だと怒られそうだが、これも何かの巡り合わせというものだ。

2010/08/10


トップへ戻る