川北英隆のブログ

ヤルツァンポ川の大峡谷4

ヤルツァンポに関する話題は尽きないが、とりあえずの最後回として、ヤルツァンポ川の(上流を見た)写真をアップしておきたい。これは、2007年のラサ近くの写真である。
このブログに数回実名で登場してもらった加藤さんと一緒に、出来てほやほやの青蔵鉄道に乗ってチベットに旅行したときの写真である。ヤルツァンポ川としては一番好きな写真で、パソコンの背景として時々使っている。時期は2007年9月だった。
青蔵鉄道はツァイダム盆地のゴルムドからラサまで新たに敷かれた鉄道である。それに乗るため、ミーハー的にツアーに参加した。結論は、すごく良かった。
最高の高度は唐古拉駅の海抜5,068mとか。その手前では雪が降っていた。しかし、そこを越えると緑が広がり始め、ラサ周辺は青々していて、豊かな地域だと実感した次第である。豊かでないと、チベット仏教のような歴史のある文化は発達しないだろう。
それで本題である。ラサから南に下り、ヤルツァンポ川に入った。驚いたのは、水量の豊かさである。実のところ、それまで2回(5月と7月)、ラサを見学していた。すべて成都からラサ空港まで飛行機で入るルートである。ラサ空港といっても、ラサ市内から車で1時間以上離れていて、まるで成田と東京のような空港である。そのラサ空港はヤルツァンポ川の河原にある。2回とも荒涼とした河川敷の印象だった。
それが2007年9月のヤルツァンポ川は雄大に流れていた。すごく増水していたわけだ。写真では分からないかもしれないが、対岸の小さく写っている緑は普通の大きさの柳である。そのように思って見てもらうと、少しはヤルツァンポ川の大河ぶりと、ナムチャバルワとギャラにペリによって幅が極端に狭まった峡谷のすさまじい様子とがイメージしてもらえるだろう。って、アップした写真ではよくわからないか。
ヤルツァンポ川.JPG

2010/11/28


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