川北英隆のブログ

御所のカシノナガキクイムシ

久しぶりに自宅から同志社まで歩いた。自宅から同志社まで直線に歩ければ30分かからないと思うが、御所があるので、少し遠回りしないといけない。
同志社に勤めていた頃はよく歩いたが、最近ではそんな機会がすっかり減った。非常勤をしているので講義に行く機会はあるのだが、夏は歩く気がしないし、夜遅くなると腹が減るし、ビールが恋しい。
自宅から直接歩いていくときは、御所の西側か東側を歩くことになる。木々がこんもりしていて、新緑や紅葉の頃は美しい。今日は寄り道するところがあったので、西側を歩いた。
西側は樫の類が中心の生垣となっている。剪定の最中だったが、大きな木の幹に巻きつけられた新しいビニールが目についた。もしやと思ったが、やはり枯れている樫がある。最近、猛威を振っているカシノナガキクイムシの被害のようだ。根本付近から2つに分かれた樫のうち、片方だけ枯れたのが何本かあった。手入れがいいので、片方が何とか生き延びているのだろう。
昨日の老舗の料理屋ではないが、こうして日本の良さが消えていくのかもしれない。そう思うと、もう10年はもってほしい、その後はどうせそこら中を歩きまわるのは無理になりつつあるだろうからと、自己中心的になってしまう。

2010/11/08


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