川北英隆のブログ

台風が過少

昨日の東京は曇っていて寒かった。コートを着ている人が大半という風景に、この冬、初めて出会ったように思う。挨拶も、京都はもっと寒いですかというものだった。残念ながらそんなに寒くない。
毎年思うのは、年々、冬が暖かくなっていることだ。子供の頃、風呂で使った手拭いが棒鱈(関東を中心に、知らない人は調べてほしい)のようにコチコチになっていた。そういえば、秋には霧の中、通学したことが何回もあったが、近頃はどうしたのだろうか。最近の記憶で言うと、クリスマスの頃、涙が出るほど寒い日があるのだが、今年の寒さはそれほどでない。
以上は前置き、今年の台風の数が少ないと以前から思っていた。これも子供の頃、鉄人28号ではないが、そのくらい台風が発生するとの記憶があるので、調べてみると、大体合っていた。
それが、最近はどうも少なくなっている。今年は11月までに14である。今年の12月にすでに発生したかどうか定かではないが、多分ゼロだろう。そうすると、年間は14のままである。気象庁のホームページの統計は1951年からある。14という数字は1998年の16を下回っているから、このままでいくと最低記録の更新である。やはり、気候が変化しているのだろう。
とはいえ、冬は冬、東京からの新幹線で南アルプスの真っ白な姿や伊吹山の積雪を見ると、季節を感じる。京都駅と自宅の間を久しぶりに歩いてみると、日差しの温かいのが玉に瑕ながら、何となく年末が感じられた。そういえば、今朝あった会合でも、別れしなに「よいお年を」となる。最初に言葉で年末を感じ、その感じを「やはり」と多少無理矢理に五感で確認するのが昨今だろうか。

2010/12/17


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