川北英隆のブログ

ロバと今道友信氏

ロバのことを書きながら思い出したのは、前(2009.8.26)に唖の猫で登場してもらった今道友信氏のロバに関する随想である。
随想というと叱られるかもしれない。唖の猫もそうだが、日本アスペン研究所の機関誌に連載されている「古典への旅 交友録」の文章である。その第一回に、若き頃、ドイツのビュルツブルクの丘の上にあるカフェに何回も行き、放し飼いの驢馬(文章のロバは漢字が使われている)と親しくなり、孤独を語ったことが書かれている。動物と親しくなるだけならよくあることだが、今道友信氏が東大を定年退職した後、同じカフェに立ち寄ったとき、その驢馬が全速力で走り寄ってきたという話である。
タッシリ・ナジェールでロバと一緒のとき、このビュルツブルクの驢馬のことは思い出さなかった。イソップに登場するロバのように、ずる賢そうな目をしていると話のネタにしていた。でも、本当のところ、ロバは賢いだけなのかもしれない。ということで、罪滅しのため、もう1枚、ロバの写真を上げておく。
ロバ.JPG

2011/02/20


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