川北英隆のブログ

ランビック(Lambic)ビール

昨日はひな祭りだった(そんなこと、日本人なら誰でも知ってるが)。ということで、山からのついでにいつもの酒屋に立ち寄り、甘酒でも買おうと思った。しかし、そんな子供だましは店になかった。
そこで、もう一軒の酒屋に行くことにした。甘酒にこだわるのは、どこかでひな祭り用の甘酒を見かけたからで、しかも京都の醸造メーカー製だったからだ。それを一度味わってみたいと思い、捜し歩いた。残念ながら、もう一軒の酒屋にもなかった。
仕方ないので、飲んで欲しそうな顔つきがふと目に入ったランビック・ビールを買うことにした。ランビック・ビールとは何かよく知らなかったが、某受験生のようにネットでカンニングしたところ、ベルギー南西部の一地方で自然酵母を使って発行させるビールだそうだ。発酵まで2-3年かかるという。
以前、Boonというメーカーのランビックを飲んだところ、下手なワインよりワインのような風味があり、美味かった。このことを思い出したのも、昨日、購入した理由だ。しかもビールのように茶色ではなく、ピンク色をしているから、ひな祭りにふさわしい。
以前に飲んだのは、正確にはFramdoise Boonというランビック・ビールに木苺を漬け込んだものだった。だから色が赤い。昨日買ったのはランビック・ビールにさくらんぼ(kriekと言うらしい)を漬け込んだもので、Cantillonという名前だった。グラスに注ぐとやはりピンク色をしていた。
しめしめと思い、口に入れると、これがすごい酸味である。Kriekは日本語ではさくらんぼだが、ラベルを見ると「サワーチェリー」と書いてあった。「道理で」と思いながら飲み続けた。夏、このビールなら喉の渇きが一気に治まるかもしれない。

2011/03/04


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