川北英隆のブログ

春の京都の点描

四条から荒神橋まで鴨川沿いを歩き、大学に出てきた。日差しがかなり強くなり、河原の砂が眩しいくらいだ。一気に春まっさかり、いろんな光景に出くわす。生き物もいっぱいだ。
四条から二条まで、川床の設置工事が始まっていた。ゴールデンウィークを目指して急いでとりかかっている。とはいえ、ゴールデンウィーク頃の夜の川床は涼しすぎると思う。以前、5月だったか、川床のあるラーメン屋でラーメンを食べたが(懐石やフランス料理を食べるわけがないやろ)、温かいのを腹に入れたにもかかわらず、震えそうだった。
川岸ではカメが甲羅干ししていた。もう1匹泳いでいて、それが甲羅干しのカメを見ながら、「気持ちよさそうやなあ」と水面の上にクビを持ち上げていた。多分、そのカメも川岸に上がるのだろう。
荒神橋のネコはとんと見かけなくなった。たまに1匹くらい座っているのだが、昨年の今頃に見かけたのとはネコが違う。猫狩りに遭ったのだろうか。もう少し早朝に歩いて確かめる必要がある。その代わり、先週来のことだが、荒神橋付近にはカラスがやたらと多い。新たな餌場ができたのかもしれない。
大学を歩いていると、いつもと違う鳥が目に入った。木の枝を歩くように上がっていく。コゲラだった。ちょっと観察したところ、大きな枝をトントンと小突く。以前住んでいた国分寺の小さな庭にもコゲラがきた。
そういえば、ぼちぼち夏の渡り鳥がやってくる。鴨川の土の上にツバメがいた。巣の材料を集めているようだ。カッコーやホトトギスもやってくる。国分寺の家では5月中旬になるとカッコーが鳴いたし、京都の家でも夜、ときどきホトトギスの声がする。昨日は家内が留守の間に、閉店前の大丸に行き、「半額」のシールが貼られたカツオのたたきを買って食べたことだし。

2011/04/18


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