川北英隆のブログ

スズメバチ騒動と教育

ネットのニュースを見ていると、秋だなと思う。というのも、スズメバチに襲われたと、わりと頻繁に登場するからだ。ブログにときどは登場させているように、秋に活動が活発化する。
では、スズメバチは悪役なのか。そうではないだろう。彼らがいないと特定の虫が大繁殖する。女性の嫌いな毛虫などもスズメバチは「ウマイ、ウマイ」と食べてくれる。
ついでに昆虫に悪役はいないと豪語したいところだが、さすがにゴキブリと蚊は好きではないかな。ハエたたきを片手にゴキブリ退治するのはパソコンゲームより面白いし、牛小屋の周辺で蚊を片っ端から叩き潰すと手が血まみれになるというブラック的な楽しみ方もあるが、でも好きではない。
スズメバチも好きではなというか、内心怖いが、怖がると彼らを刺激してしまう。先日の湖南アルプスでもスズメバチの巣があり、たくさん飛んでいた。そんなとき、騒ぎ出すのは禁止だ。
今日のネットのニュース(朝日新聞)では「英彦山へ遠足中で、JR彦山駅から現場近くの公園に向かって歩いていたところ、突然スズメバチとみられるハチの群れに襲われたという」と書いてある。まず弁護しておくと、スズメバチが突然襲うなんてありえない。騒ぎながら歩いていたのだろう。遠足ではおし黙って歩けとは言わないが、自然の音を楽しみ、かつ注意しながら歩くのが鉄則だ。水や木の葉の音は楽しいし、鳥の声もする。ハチの羽音も聞こえるはずだ。羽音がしたら、それがスズメバチかどうか確かめ、かつ巣がないかどうか、木の幹に沢山群がっていないかどうか警戒しなければならない。見つけると、スズメバチを刺激しないようにそっと通り抜ければいい。
まあ、交差点でも携帯を見ながら歩くなんていう、車に轢かれたい願望としか思えない行動が流行る世の中だから、自然の中での行動を身に付けていないのも仕方ないのだろうが。でも、せっかくの遠足なのだから、引率する教員がそのくらいの知識を身につけて、それを生徒に教えることが教育の基本だと思う。

2011/11/04


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