川北英隆のブログ

ムギワラギク

以前から気になっていた花がある。アフリカの高山で見かけた花だ。キク科とはすぐに分かる。普通の菊との違いは妙に光沢があり、咲き終わったものはドライフラワー状になっていること。
最初に見たのはキリマンジャロに登る途中だった。3000メートル付近に咲いていた。1994年だった。家に帰って図鑑で調べると学名が判明した。helichrysum meyeri johannisとhelichrysum browneiの2種類を見たと記録してある。キク科に属している。当時はネットの発達がなかったのでそこまでで満足したようだ。
今回、カメルーン山に登って、キリマンジャロとは違う花を見た。ガイドはカメルーン山の固有種だと説明し、名前はベロニカだと言った。ベロニカはクワガタソウ(早春の畦に咲くオオイヌノフグリ、別名チャワンカケソウと同じ仲間)のことなので、家に帰ってキリマンジャロの記録をたどり、確認した。やはり当時見たのもカメルーン山と同じような花である。
さらに、helichrysumについてネットで調べるとムギワラギクとの和名が出てきた。そして、「ヘリクリサム」とはラテン語で「太陽の黄金」の意味とある(Wikipedia)。
写真の花(咲いているものと咲き終わりかけのものとが混在)に注目してほしい。「太陽の黄金とは、さもありなん」と思えてくる。
追記:残念ながら西アフリカの植物図鑑を保有しておらず、正確な名前は不明。
_F9H0105ムギワラキク.JPG

2012/02/19


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