川北英隆のブログ

退職教員の最終講義

今日、定年(現在は64歳を迎えた年度の末)を迎えて退職される吉田和男先生の最終講義があった。最終講義とは何で、どう運営されるのか。実はこの6年、そんな行事は無精をし、今日が初体験だった。
普通はどの教員でも「さん」で呼ぶことにしている。慣わしでは、同じ大学の教員でも「先生」を使うようだ。僕の場合、改まった場では「先生」も使うが、そうでない場合は「さん」でいいのではと思っている。それに、ファイナンスの世界では「さん」が流布しているようだし。
で、吉田先生の場合だが、まず年上である。しかも、大学に就職する前からお世話になっていた。だから、「先生」を使ってもかまわないと思っている。
それはともかく、最終講義には奥さんも臨席していた。現在の研究科長の挨拶があった後、1時間ばかり、吉田先生が「大学での思い出+最近考えていること」を話された。これが最終講義であるらしい。演題は「日本経済の特殊性と複雑系」であり、えらく硬そうだが、実際は世間話に少し学者的視点を交えたものだった。
その後、大学の施設を使って記念パーティーが開催された。25年間勤められていただけに、ゼミ生や元教員を含め、関係者が多数集まっていた。その中に、以前から一度お会いしたかった赤岡功先生がおられた。会いたかったのは、大学時代の英書講読の授業の担当が赤岡先生だったからである。赤岡先生は当時はまだ講師だった。今の大学に就職したとき、赤岡先生はすでに定年退職されており、かつ学部長をされたことがあると知り、年の流れを感じた。
横道にそれたが、パーティーの最後には当然、主賓の挨拶があり、記念撮影となった。ついでの収穫もあった最終講義だった。

2012/03/10


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