川北英隆のブログ

ネットつながり

パソコンやネットの発達で、いろんなことに変化が生じている。何が変わったのか、自分自身の生活を振り返ってみた。というのも、1通のメールがきっかけである。
変化は、文章の書き方の変化が最初かな。かつては文案をイメージし、文章に落とした。字数に制限があるコラムなどのときには、それも頭に入れて一気に書いた。それが今は適当に書くに等しい。もちろんイメージはあるが、そのイメージに縛られることが少ない。
買い物、予約、ニュース、統計を始め政府資料の入手、地図、そして関連情報検索である。辞書や辞典の類も紙ベースからパソコンというか専用機になった。この分野ではネットの信頼度がまだ低いが、そのうち練れてくるか。
写真類や書物の整理もパソコンである。そのうちクラウドを使ったネットベースになるだろうか。セキュリティーの問題がひっかかり、すべてをクラウドに依存する気にはまだならないが。
最後にコミュニケーションである。メールがきわめて手軽なのは言うまでもない。そのコミュニケーションの新手がブログでありSNSである。これらが予想しないつながりをもたらす。知らない人からの連絡が最たるものだろう。
そこで本題。週末、フランス文学者の田中義廣氏のことで(今年のブログ3/1、3/4を参照)知らない人からメールが入った。メールの内容は、田中氏の死去を知り、研究資料に関して、その散逸が心配なので遺族の方と連絡をとりたいという。僕はメールアドレスを使い分けているので、宛先のアドレスからブログ経由のメールだとわかった。
そこでこちらも田中氏のことを追加で調べてみた。そうすると、Wikipediaの田中義広(本人が使っていた「田中義廣」に誰か修正しないのか)の項に追記があり、「2012年、死去」とあった。「へえー、書き加えたのや」と思いながら、ふと気づいたのが、その文章の末尾にある注記の印だ。その注記には「川北英隆のブログ 2012年3月1日分」とある。
思いもよらないことで、高校時代に机を並べた田中君と、40数年ぶりにネット上で名前を並べたわけだ。これは、隣に墓を建てたようなものか。

2012/07/08


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