川北英隆のブログ

日中の戦争?

読売新聞によると、中国の一部では、日中の「戦争になる」との噂があり、食塩やコメが値上がりするとの懸念から、それらを買いあさる動きがあるという。これまた極端なと思ってしまう。
その読売新聞では、中国紙・環球時報の調査を引用し、中国での世論調査によると、日中両国間で「戦争が起こる可能性がある」との回答は52.3%、「可能性は低い」という43.2%を上回ったとしている。これは日本人の感覚からすると「すごい」の一言だろう。日本人の通常の感覚は、小競り合いが続くかもしれないとは思うものの、戦争になるとは誰も思ってない。戦争になれば、若者として、ゲームの代わりに本物の殺しあいに参加できるから歓迎かも。というのは冗談であり、本気で戦争を想定しているのなら、昨日今日の、のんびりした連休気分はなかったはずだ。
思うに、中国が日本との戦争を強く意識するのは、それはどこかで間違った認識を強く植え付けられた帰結だと思う。中国での破壊的なデモもまた、同様の誤った認識に基づくものかもしれない。双方とも、何が客観的に近い真実であるのか、もう一度原点に立ち戻るべきだろう。日中政府は、正しい認識の形成に努力すべき段階に直面している。

2012/09/17


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