川北英隆のブログ

昨年末の株価予想を振り返る

昨年の12月12日、日本経済新聞と日本経済研究センターが主催する景気討論会で為替と株価の予想を言わされた。その予想がどうなったのか、振り返っておく。無責任では終われない。
その時のブログから適当にコピペしておく。
「4人による討論なのだが、最初の2人は80円、10000円と一緒のことを言った」、「常識的回答はそんなとこ」だと思ったものの、同じ回答では面白くないので考えていると、「3人目が75円と9000円を少し上回る」と答えた。その後で4人目として答え、「為替レートについては80円、ただし、これからの1年では可能性は少ないものの日本売りになるシナリオがありえて、その場合は90円とした。株価については11000円、日本売りになるシナリオでは8000円としておいた」とある。
ということで、結果として常識的な答えが一番近かったことになろうか。僕として常識を外して答えたうち、株価水準は高すぎた。もっとも、現在進行中の円安は何なのか。今日発表の日銀短観も悪かったし、日本売りが静かに始まっているのかもしれない。輸入金額が輸出金額を上回り、原発の再稼働の困難度が増している中、円安は日本経済に対する負荷の増大である。燃料費が上昇し、国内での生産活動がますますコスト高になる。
来年の景気討論会がこの時点が開催されたのなら、為替と株価の見通しは難しい。日本売りなら、一部の企業を除き、株価にも大きなマイナス要因となるだろう。
そう言えば、昨日だったか、日経にエコノミスト2人の株価予想が出ていた。その予想をとやかく言うつもりはないが、見出しに「(株価)10500円も」とあったのは変だ。一瞬、15000円かと思った。10500円ならすぐにでも到達してしまうので。見出しとして、それしかなかったのだろうか。

2012/12/14


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