川北英隆のブログ

東京エレクトロン東会長

12/11の日経「私の課長時代」に東京エレクトロン東会長が登場していた。某会合を通じてよくお会いしている。普段、会長の若い頃の話は出てこない。それだけに興味深かった。
これに関連していつも思うのだが、東を「ひがし」と読むのか、「あずま」と読むのか、悩ましい。知り合いにも両方の読み方が混じっている。西、北、南、乾、辰巳という他の方角を示す日本の苗字で、複数の読み方はない。会長の場合、秘書の方に電話を取り次いでもらうのに、最初は読み方をはっきり覚えておらず、困った記憶がある。東会長の場合は「ひがし」である。
東会長との会合でいつも感じるのは、その誠実さと、仕事に対する熱意である。「私の課長時代」を読んでも、その雰囲気がよく出ていた。トップが企業の個性を作り出し、業務の牽引役となる。トップの顔を知ることはアナリストのしごととして重要である。
見ていると、東京エレクトロンは風通しのいい企業だと思う。東日本大震災への対応も素早かった。半導体の環境が透明なため、現在の業績は今一つ冴えないし、設備投資関連企業であるために業績の変動が非常に大きい。これらの「弱点」はあるものの、企業としての活動は非常に活発かつ積極的である。投資家として注目を続けていい企業だと評価している。

2012/12/15


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