川北英隆のブログ

激安500円未満ワインを試す

ついでに飲み食いの話題をもう1つ。先日の日経夕刊に、ワインの輸入増と単価低下の話題が載っていた。そこで酒屋に入り、480円のワインを買った。スペイン産、テンプラニーリョ種の赤だ。
今年の冬が寒いせいもあるのか、それとも嗜好が変化しつつあるのか、大好きだったビールがあまり進まない。そこで、「ビールの代わりにワインを」の意味もあった。1/3飲み、残りを500ccのペットボトルに入れ、翌日さらに1/3飲みとやれば、3日間保つ。その結果は。
開けた当日、どっしりした味わいはあるものの、どうも味にバラバラ感が目立った。少し苦味が強い。とはいえ、全部で480円、1回分160円と思えば文句はない。むしろ、儲けものかなと思えた。
翌日は東京だったので飲まず、その翌日にもう1/3を飲んだ。これがなかなかのものだった。少し酸化が進行したのだろう、味に落ち着きが出てきていた。最後の1/3まで飲めそうな状態だったが、そこはぐっと我慢し、翌日に残すこととした。
以前に700円台だったと思うが、安いワインを買ってきた時には不味かった。その記憶から安いワインに手を出さなかったのだが、今回の結論は、選べばお値打ちワインもあるということだ。かつて10年少し前か、2000円近いフランスワインを不味いと思い、飲み会でそのことを口に出したところ、「もっと高いのを飲みなはれ」と言われたことがある。そんな時代は遠くなってしまった。これも円高の恩恵かもしれず、そうだとすれば今のうちだけの、真冬の夜の夢かも。

2013/01/12


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