川北英隆のブログ

ぼたん鍋の近又は近又か

日経の土曜版に温泉と名物料理の紹介コーナーがある。今日は篠山だった。篠山と言えば丹波、丹波篠山なんて書くのは野暮だ。それはともかく、ぼたん鍋の紹介があり、近又で食べたとある。
先日(1/1)に京都の近又を紹介したばかり。その近又と関係があるのか、家で話題になった。両方とも料理旅館であり、近江屋の「近」と、店主の名前の「又」から来ている。そこでネットで調べたところ、京都の近又は近江屋又八であり現在は7代目、篠山の近又は近江屋又兵衛であり現在は13代目とか。ややこしいが、違う料理旅館であると判明した。
それはともかく、ぼたん鍋は食べるべきところで食べると美味い。
はるか昔、家内と一緒に梅田(蛇足的に書くと大阪の梅田)で食べたぼたん鍋は一生ものである。篠山と同じく味噌鍋なのだが、すべて食べた後に残った味噌のスープを一口味わうと、これが絶品だった。そこで2人で味噌スープまですっかり飲み干してしまった。その直後、仲居さん(これも蛇足でSMAPのではない)がやって来た。鍋を一目見て、「美味しかったですか」と聞かれた。「美味しくなかった」なんて状態では到底ないから、行儀を咎められたのかも。
一方、身延線の篠井山(こればかりは単純に篠井山と聞いただけで、「身延線沿線のね」と分かるのは、山の素人には無理だろう)に忘年山行をし、そのついでに温泉宿に泊り、ぼたん鍋を食べたことがある。調べると1990年のことだ。その時のぼたん鍋は今一だった。肉が良くなかったのと、スープも平凡だった。梅田の記憶もあり、大いに期待していた反動も手伝ったのだろうが。

2013/01/12


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