川北英隆のブログ

今年の春は遅いのか早いのか

ネットのニュースを見ていると、今日、九州南部と奄美地方で春一番が吹いたとのこと。これは過去10年間では最も早い観測日とも。「へええ」と感心したが、すぐに「当たり前」と悟った。
春一番とは、立春から春分までの間に初めて吹く南寄りの強風とのこと。強風の定義もあって、毎秒8m以上らしい。
ここまで読んで「ははあん」と思わなければいけない。というのも、豆まきをして鬼を追い払う節分の翌日が立春、すなわち今日が立春だからだ。春一番の定義からすると、今日より早い日に春一番は吹かない(節分が2/2ということがあれば別で、1900年までには2/2もあったそうだし、2022年以降にもあるそうだが)。
節分やその少し前に南寄りの強風が吹いたとしても、それは「冬ドベタンコ」(少し変な命名かな)だろう。ということで、ネットのニュースの「過去10年間では最も早い観測日」というのは、誤解を呼ぶ書き方ということになる。
それはともかく、今日ついでに気づいたのは、京大病院の構内にある紅梅がようやく咲き始めていることだ。その隣にある白梅の蕾も大分大きい。雨が周期的に降るようになったのも、大陸の高気圧が弱まり、すぐに移動性となって日本を抜けるからだ。
今のところ、今年の春は遅い。上の紅梅と白梅は最近の年は1月に咲いていた。ここから急速に春になるのだろうか。そう簡単ではないと思いつつも、年末からの日本の株式市場と同様、「このまま春を」と淡く期待したいものだ。
追記:「冬ドベタンコ」よりも「冬お迎え」が適切なようだ。

2013/02/04


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