川北英隆のブログ

エチオピアの子供の将来

エチオピアに行って驚くのは子供の多さである。調べてみると他のアフリカ諸国と比較して子供の比率が高くはないのだが(アジアとの比較では高い)、人口が多いだけに目立つのかもしれない。
その子供は貧しい。写真は主要街道の峠で見かけた子供たちである。これらの子供たちの身なりはエチオピアの平均よりは良いと思う。それでも1人は裸足である。ぼろぼろの服を着た子供も見かける機会も多い。
観光地の子供たちはすぐに「ペン」、「靴下」、「チョコレート」と物乞いに来る。靴下を履いた子供なんか見かけたことがなかったから、靴下の引取り業者に売るのかもしれない。
キャンプした時、学校の先生がやってきて「子供らに何か」というので、余分に持っていたボールペンを進呈した。こんなにも貧しいと事前に知っていれば、家や研究室にゴロゴロとまでは言わないものの、「ゴロしている」筆記用具をエチオピアに運んだのにと後悔した。
そのエチオピアの子供はなかなか器量良しである。大人になってもすらっとした体型を保っている。学校に行く途中の子供も外人を見ると寄ってくるので、手に持っていた教科書を見せてもらうと、英語の教科書などはなかなか良くできている。しっかりと勉強すれば、器量も良いし、世界で活躍できるのにと思うが、田舎に住んでいると学校に行けない子供も多いらしい。貧困が貧困を生みかねない。
エチオピアに行く機会があれば、家で余っているペンとノートを是非とも持参するように。「そんなとこに行かないけど」との返事が聞こえて来そうだが、歴史のある国だから世界遺産が多い。お金を落としに行っても罰が当たらないはずだ。
峠の子供.JPG

2013/03/03


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