川北英隆のブログ

貯金の仕方を教えて

某所で会議と懇親会があった。そんな席で飛び出した発言にびっくりした。というのも、このブログの題名にしたように、貯金の仕方を教えて欲しいとの質問が高校生から出てくるとのこと。
「我々が子供の頃は自分で考えて貯金したで」と思う。それはともあれ、貯金箱をどこかで手に入れて小銭を貯めるか、両親に預けてそれを帳簿に付けてもらうかだろう。多分、未成年でも銀行に行けばすぐに口座を開けると思う。そういえば、先日、新たに(今までとは別の)ネット証券に口座を開こうとしたところ、未成年に関する手続きが書いてあった。いずれにしても、借金は少し面倒だと思うが、ゼニを貯めるのは簡単である。
普通の貯金には何のノウハウもいらない。知識が必要なのは証券会社に行く場合だけ。とはいうものの、株式の知識と、しっかりとして投資方針を持てば、ほとんどことが足りるように思う。その株式の知識は、ちゃんとしたテキストにざっと目を通すしかないが、そんなに時間はかからない。チャートなんて、関心があっても後回しでいいし。
貯金の仕方を教えてとの質問は、割のいい貯金という意味だったのかもしれない。もっとも、尋ねられた方はそうは受け取らなかったようだ。それに、「割のいい」との質問だったとすれば、それは難問だろう。100万円の個人国債を買ったところで、数百円の金利しか払われないのだから。まあ個人国債は金庫代わりと思わないといけない。
思い出すと、生まれて最初に働いて外部からお金をもらったのは大学1年の時、京都大丸での閉店後のバイトだった。模様替えのためということで、大きな道具類を運んだ記憶がある。1時間以上働いただろうか。500円だったか、札でもらった。当時、500円あれば1日の食事代が賄えた。繰り返しだが、今の100万円の金利は半年で、当時の1時間のバイト代にもならない。「トホホ」である。
そんなことだから、単純な貯金なんて水を飲むように自然に運ぶと答えればよかったのにと思う。もっとも、その貯金を引き出すとなると、自分のゼニなのにえらい手間のかかる可能性があるので要注意とも教えておくべきだが。

2013/04/21


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