川北英隆のブログ

富士山の世界遺産登録に思う

少し旧聞に属すが、富士山が世界遺産に登録されるとか。日本の世界遺産熱は業者による観光目的が先走っているとしか思えないものの、改めて「どこが登録されてるのか」と調べてみた。
全部を言える日本人はどのくらいいるのか。富士山は近い将来のこととして、現時点で、自然遺産4箇所、文化遺産12箇所だそうだ。自然遺産はともかく、文化遺産をすべて言うのは難しい。
そもそも法隆寺と奈良が別の登録だとは知らなかった。というか、別物だという認識がない。実家から、法隆寺は子供の自転車で行ける距離、「奈良」の一部として登録されている薬師寺は歩いていける距離である。
今回、富士山とともに登録を目指していた鎌倉が落選したのは、ある意味、当然か。それなりに立派な史跡だとは思うものの、そのくらのものなら奈良や京都に数多(と言うのは大袈裟か)残っている。奈良でいうと、長谷寺と室生寺、当麻寺周辺であり、鎌倉より上だ。鎌倉は東京に近いから観光地になりやすいだけだろう。
それはともかく、まだ足を踏み入れたことのない世界遺産がある。石見銀山、平泉、小笠原である。
平泉はすぐ近くをバスで通ったが、山登りの帰りだったので立ち寄る暇がなかった。小さい頃、弁慶の立ち往生を漫画で読み、感動したというか驚かされたので、平泉と周辺には一度行ってみたいとは思うが、「平泉、大したことないで」との評判を何回も聞くにつけ、子供の頃のイメージを大切にした方がいいのかなと思ったりしている。
石見には興味がある。その興味とは、昔は山の表面に露出していた(転がっていた?)という銀鉱石をできれば拾いたいなというものであり、銀鉱山跡を見たいとはあまり思わない。20年程前だったか、佐渡の山登りのついでに金鉱山の跡を見学したが、面白くも何ともなかったから。
小笠原は是非行ってみたい島だ。とはいえ、自然に関しては優先すべき所が多すぎ、暇が追いつかない。投資理論で表現すると、時間という財産がもっと大きくならないかぎり、まだまだポートフォリオに組み込むことができない。
参考:文化遺産=法隆寺、姫路城、古都京都、白川郷、原爆ドーム、厳島、古都奈良、日光、琉球グスク、紀伊(吉野、熊野)、石見銀山、平泉。自然遺産=屋久島、白神、知床、小笠原。

2013/05/06


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