川北英隆のブログ

どの地に住むべきか

いくつかの街に住んできた。その中で、終の棲家としてどこがいいのかを考えている。気に入っているのは京都、残りの選択肢としては奈良と東京がある。では、何が決め手で、どうなるのか。
京都が好きなのは、こぢんまりとした都市だからである。都市だから、いろんなものが簡単に手に入る。ネットの時代とはいえ、やはり実際に手にとって見てみたい物も多い。とくに食べ物がそうである。美味いものを食べようとすると、やはりネットでは無理だ。それと役所関係などの事務手続きの場合、出向かないと決着しないことも多い。この点、京都の中心部に住むと、ほとんどが徒歩圏ですむし、食べ物に関しては選択肢が多い。これらに加えて、散歩コースも多いので健康的だ。寺社への関心がそれほど高くないので一番後回しの理由となった。
その点で奈良の魅力度は乏しい。寺社に関しては京都以上なのだが、都市ではないので、手に入らないものが多いし、食べ物は京都と比較にならない。ということで、奈良にある実家を改造すればなかなかの住環境が得られるものの、家を食べるわけにはいかないので、終の棲家としての選択肢から外れるようだ。
この点、東京はどうなのかと言うと、住環境として満足なものは予算の関係で手に入らない。しかし、食べ物の点では選択肢が多い。最近、目をつけているのが地方のアンテナショップである。先日は山口県の店で天ぷら(さつま揚げのこと)とジャコを買った。ゴボウの天ぷらは歯ごたえがあって美味かったものの、トビウオは甘く、おかずとしては今一だった。一方、ジャコは高くはないし、なかなかだった。朝ごはんのお供によろしい。このように、東京にも(むしろ東京だから)美味いものが手に入るのだが、問題は大きな都市という点にある。徒歩圏内でというわけにいかない。
こう考えると、やはり最優先は京都になる。仙台や福岡などの地方都市も選択肢になるのかもしれないが、今からそれらの都市と知り合いになるのも簡単ではない。もっとも、と最後にケチをつけると、やはり京都人は意地悪な住民の割合が高い。無視すればいいし、年齢とともに適当にボケてしまえば何ということもないか。
以上が現時点での結論である。知り合いにも京都に住むように勧めている。

2013/09/25


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