川北英隆のブログ

成績の異議申し立て

いろんな学生がいる。気の弱そうな学生が実は体育会系の部活では活発で尊敬されていたり、非常におとなしい学生がレポートを書かせると非常にうまかったりする。でも、呆れるのは成績に関して。
ほぼ毎年経験するのが期末試験の成績に対する異議申し立てである。我々の学生時代には考えられなかった制度であ。今は学生がその制度を使って「落ちたけど変や、見直してんか」と言ってくる。毎期、学部全体で20件くらいあるだろうか。1人の学生が複数の異議申し立てをすることもよくある。ここまで書くと「ははーん」感じるはずだ。多くはダメ元である。もちろん、本当に異議が認められることもあるのだが、極めて例外に近い。
以下、学生向けの注意事項でもある。
僕の例では、必ずそうなのだが、合格点の60点を少し切った学生が異議を申し立ててくる。申し立てがあると「どうせ」と思いながら、採点用のファイルを開き、その学生の答案用紙を探し出し、チェックする。「あっ、そうだった、ごめん」と恐れ入る経験はない。
僕の証券投資論の期末試験は客観テストである(論述はない)。だから正解かどうかが明白である。また、資料や参考図書や過去問の持ち込みを許している。ただし、その代わりに問題数が多い。そのせいもあり、素点での平均点は60点を相当下回る。その後、平均点の調整を行い、それに合わせて個々の学生の点数の調整も行う。最高点が100点以上にならないように、単位を取れなかった学生の点数もすべてが0点にならないように、計算式を作って調整する。このため、59点とか58点の学生も出てくることになる。
別の見方をすれば、59点とか58点であっても、相当出来が悪い(手つかずの問題が大部分だったりする)わけだ。それなのに異議申立書に「ちゃんと解答したはずなのに不合格はおかしいので、見直してほしい」との異議の理由が付いていたりする。笑ってしまうというか、「そんな出鱈目を書いてては一人前の社会人にはなれないな」と思ってしまう。「そんな立派な異議申立書が書けるのやったら、その労力を勉強に向けたらどや」というところだ。

2013/10/10


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