川北英隆のブログ

笑っていいともが終わる

というニュースを昼過ぎにネットで見た。研究室にテレビがあるわけない。「あるわけない」は言い過ぎで、パソコンにテレビチューナーを付ければいいか。それはともかく、この番組、32年間続いたとか。
32年前は1981年、日本がバブルに突入する前である。この番組として最高視聴率をあげたのが1988年4月29日とある。ちょうどバブルの絶頂期であり、昭和の終わりまでもう少しの時だし、4月29日とは昭和天皇の誕生日だ。確かにその頃、笑っていいともの話題で会社の昼休みが盛り上がったこともあったと記憶している。
暇な平日の昼に(夏休みなど)、笑っていいともを見ることがある。見て思うのは、タモリが老けたことだ。ビートたけしやサンマも老けてきたが、歳は隠せないというか、タモリが抜け出ている。そんな姿を見て、「いつ、この番組が終わるのやろ」と家で話していた。実際のところどうか知らないものの、見ているかぎりタモリは執着せず、あっさりした性格のように思う。それだけに、70歳を前に自ら番組に区切りをつけたのだろうか。
残念なのは、どの世界でもそうなのだが、近頃大物が出なくなったことだ。器用かもしれないが、意外性がない。秀才かも知れないが、天才ではない。まだこんなのはましな方で、親の七光りだけで表舞台に飛び出せる世界さえある。
最初、タモリを深夜近いテレビで見たときには驚いた。もう一度見たいと思ってしまったし、今でも当時のタモリを見たいと思う。でも、そんなのははるか前の時代だから、後戻りできない。そうであるのなら、タモリの後を継ぐ天才芸人が出てきてほしいものだと思う。

2013/10/22


トップへ戻る