川北英隆のブログ

京都の本格的な冬と猫

今年の冬は早そうだ。今週はほとんど毎日が時雨れ模様だった。北山も白くなっていた。気温も平年よりも低めだろうと思う。曇っているので氷点下まで下がらないが、日中は10度を超さない。
いつものように鴨川にはいろんな鳥がやってきている。カモメの数が多い。カモの種類も複数見られる。カモはともかく、カモメやサギが特定の場所に集まって魚を捕っている。その鳥の群れの間を黒い影となりながらカワウが潜っている。
川の水が少なくなっているうえに水温が低いので、魚の動きも鈍いのだろう。秋頃にたくさんいた魚も冬を越せるのは少ないと想像できる。
荒神橋の猫は時雨模様の時はどこに居るのだろう。雪の日もあるし、魚だけではない、野良猫にとってもつらい季節だ。
荒神橋の南側、川沿いに国有地がある。荒神口通に面した部分は京都地方法務局となっているが、その奥は使用されていない。空き地が広がっていて、小さめの古びた建物がある。そこに猫が住んでいると思う。屋根のある適当な場所もあるような。
その空き部分が、国有財産の売却促進の関係から競売にかけられていた。聞くところによると高値で売れたという。川に面し、大文字の送り火も真正面だから、高級マンションにでもなるのだろうか。東京の金持ち向けのリゾートマンションかもしれない。近くに適当な買い物の場所がないから住むには少し不便だが、金に糸目を付けないのなら、病院も近いことだし、優雅な老人の住まいとしてはぴったしだろう。
と、荒神橋の猫達が住処を追われるかもしれない。野良猫に配慮したマンションなんて聞いたことがないから。そうなると鴨川を散歩する楽しみが1つ減り、こちらとしても寂しいことだ。
京都の冬の話しから始めたのに、最後は猫の話しで終わってしまった。

2013/12/21


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