川北英隆のブログ

カメラは簡単に壊れる

ニカラグアの旅行で大失敗が発生した。後で報告するホンジュラスとの国境の山に入った時、わざと沢をたどった。というのも、ガイドが言うには、歩きやすい尾根には地雷が残っていると。
要するに内戦の名残である。当時埋められた地雷の除去作業は行われたのだが、ゼロになったとは誰も断言できない。その点、歩くのに骨の折れる沢には地雷はない。だから、沢を歩くのが最も安全というわけだ。
そんな沢歩きで、何回も流れを横切る必要がある。半分沢の水に浸かった石には藻が生え、滑りやすい場合がある。それを嫌い、「えいや」と大きな岩に足を掛けて一気に対岸に渡ろうとしたところ、靴が滑り、沢にはまってしまった。その時、カメラが水に浸かった。
それを見ていた何人かが「カメラ、カメラ」と叫んでくれたのだが、実は以前にもカメラが濡れたことを経験している。アイスランドの氷河湖を船で周遊していたところ、風が強く、大波をかぶってしまったのである。でも、使っているカメラは防滴仕様であり、波をかぶった程度では何ともなかった。
だから、沢の水に数秒浸かった程度では被害がないと思ったのだが、試しにシャッターを押してみたところ、シャッターが下りない。ファインダーにも水蒸気が付着して、ピントが合わない。ということで、その日はカメラが使えないままに終わった。カメラの内部に水が入って電気系統が機能しなくなったわけだ。
意外にカメラは柔である。翌日、カメラを乾かしたおかげで、シャッターは下りるようになったものの、いろんな不具合が残った。日本に帰り、修理に出した。10日程度かかって戻ってきたところ、内部の回路が錆びていたとのことだった。
修理費用の総額ははほぼ10万円だった。これから旅行保険を請求するので、そのほとんどは取り戻せるだろうが、保険に免責条項があったり、修理対象でない電池も交換が望ましいと言われたり、100%保険が効くわけでもない。
砂漠で砂嵐に遭うと普通のコンパクトカメラには砂が入って壊れてしまう。今回のように、水にも弱い。さすが精密機器だと、カメラの繊細さを確認することができた次第である。

2014/01/28


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