川北英隆のブログ

世の中は狭いもので

世の中は狭い。悪いことをすると、そのしっぺ返しをどこで受けるかわからない。良いことをすると、ひょっとしてお返しがあるかも。昨日バカにした日本人的な勧善懲悪の発想かもしれないが。
昨日、3人(某上場企業のIR担当のYさん、日系証券会社の投資銀行部門で活躍しているSさん)で個人的な飲み会をしていると、予想していない人物が話の中に登場した。
最初に登場したのがIR協議会のSさんだった。Yさんと同年齢なこともあり、10年来の親友だとか。これは想定していない方が悪いのかもしれないものの、想定していなかったことも確かなので、「ああ、そうか」と世の中の狭さを感じてしまった。3年前に京都でIR協議会のSさんと一緒だったことをすっかり忘れてしまっていたこと(1/23のブログ)と同様、「やはり迂闊やなあ」と反省もしたが。
もう一人は金融庁への就職浪人をしているM氏である。YさんとSさん(ややこしいなあ、IRでないSさん)が一緒に参加している研究会に(その研究会のメンバーのほとんどと面識があるのだが)、書記役として最近若者が参加したとの話になった。「そんな、よう喋るメンバーの話を記録するのは大変やねえ」と感想を述べていると、「彼は金融庁への就職浪人をしているので・・」とのコメントが返ってきた。そんな特定の職場に勤めるための浪人なんて珍しいので、「Mさんでは」と質問したところ、その通りだった。
研究会は日本の上場企業の経営を変革するために何をすればいいのか、提言し、行動しようとしている。M氏は某外資系証券会社を辞め(そう聞いている)、昨年金融庁の面接を受けたが、「当然に金融庁に入れると思うてるやろ」という理由で落とされたとのこと。それをかわいそうに思った、僕が17年来知っているG社の女社長が「とりあえず来年の金融庁の試験まで」と席を置かせると同時に、金融庁の知り合いに「そんな理不尽な理由で落ちた者がいる」と苦言を呈しているそうだ。そのM氏とは、G社のデータを活用するため、一緒に仕事をしようとしている。
ということで、Y氏は「small world」と表現していたが、本当、世の中は狭い。「聖人君子ではないので絶対にとはよう言わないけど、なるべく悪いことはしないでおこう」と、再度思うのだった。

2014/02/07


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