川北英隆のブログ

人口減少は経済にとって大敵

今日の日経の大機小機について。筆者は「一直」、実名が誰か確実に言い当てられる。ほぼ毎回安心して読んでいるのだが、今日の「人口減でも経済は縮小しない」には疑問点が多い。
「経済は縮小しない」の意味は何なのか。「人口が減少しても経済は(少しは)成長する(すなわち拡大する)」と言いたいのなら、それはそうだろうと思う。しかし、今日の内容は、はっきりとは書いていないものの、「それでも日本経済が世界と同等に成長していく」との主旨のようにも思える。
しかも、そのための方策として、規制削減による技術革新と、雇用システムの柔軟性だけを述べており、具体策には言及していない。もっとも「一直」氏のコラムは従来から大所高所の議論であるのが特徴だが。
現在の政府は規制を削減しているのか。残念ながら、新たな規制もしくは政府指導が次々に入ってきている。この流れをどうするのか。これが第一の問題である。
雇用システムの改革に関して、女性の労働参加には賛成である。しかし、その前提として、以前に書いたように職住近接の実現が求められる。職住近接が実現しないのなら、少子化対策にならないし、子供の教育に対して悪い影響しか生じない。
また、老人を働かせることは、かえって仕事の邪魔になることが多く、実質的な労働力の供給にはならないと僕は思っている。時代の流れについていけない老人に、以前の職場でどれほど迷惑を被ったことか。
理想を語るのはいい。しかしもっと重要なのは、その理想を実現するための具体策である。今日のコラムは、この点で大いに残念だった。

2014/04/01


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