川北英隆のブログ

桜と椿の竜王山に登る

先日、下関に旅行し、ついでに少し北にある竜王山を歩いた。麓の竜王神社は海上安全、雨乞い、安産の神様である。信仰が厚かったためだろう、神社の奥に暖帯林がよく保存されている。
山陰本線の吉見駅から神社までは車道を歩く。地図をよく見ればいい。神社には大きな鳥居があり、参道が続くから、間違うことはない。
神社からはガイドブック『山口県の山』(山と渓谷社)のとおり、境内の右手の分かりにくい道(農作業用の道)を登る。5分程で、山の麓を巻くように付けられた車道(農免道路)に出るので、それを右手にたどる。すぐに登山口の標識に出会う。
ここからが暖帯林の中の登りである。すばらしい自然林である。大木の混じる常緑樹の中に山桜が点在し、ちょうど満開の花が山道にこぼれていた。山道は急で、中宮、上宮と越す。上宮は446メートルの小さなピークにある。写真が竜王神社から見た上宮のあるピークである。
上宮から明瞭な尾根道となり、竜王山に向けて歩く。ヤマツバキも満開で、ポタポタ落ちた赤い花を踏まないように歩くのが難しいほどだった。鬼ヶ城への分岐を左に分けると、ほどなく竜王山の頂上(614メートル)である。頂上付近は多分、林を伐採したのだろう、360度の展望が得られ、北側だけは例外で、三方に海が広がっていた。「本州の端に来たんや」と実感できる。
龍王神社.JPG

2014/04/05


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