川北英隆のブログ

日経朝刊「時事解析」

「会席」ではなく「解析」、「市場」ではなく「企業」だと言えば、今日のこのコラム(経済教室と同じページ)、「ROE向上が急務」と題して書いた編集委員の前田昌孝さんに怒られるだろうか。
この今日のコラムの中で、『「市場」ではなく「企業」を買う株式投資』に言及してもらった。
実は、経済教室の題名と見出しだけをさっと見て、すぐにページをめくろうとしたのだが、ふと視線を感じたので、指を止め、「時事解析」に目をやった。と、「市場」ではなく「企業」という活字が目に飛び込んできた。言及してもらったことに感謝である。
話しは横道に逸れるが、こういう「視線を感じる時」がある。最近、最強の視線を感じたのは2年くらい前の夏だったか。パソコンを叩いていて、ふと視線を感じた。そこで、キーボードから(ブラインドタッチができないので)視線を斜め右上に上げた。目が合った。白い壁紙の上に大きなゴキブリがへばりついていた。相手も目線を合わせ、動きを止めたのだろうか。そこで、新聞紙を丸めてたたき落とした。「眼付けるなや」というところだ。
話しをコラムのコアの単語、ROEに関連した話題に戻そう。
僕は、企業と投資家が敵対しているわけでないことに注意すべきだと思っている。投資家は正しい経営をする企業を応援すべきである。このことは今日のコラムにも、違う表現を使っているが、述べられている。
これに対して議決権行使とは企業への一種の敵対である。本当の、望ましい投資とは、議決権行使をするまでもなく、十分な投資成果を企業からもらうことである。
どうも日本の投資は形式主義的に陥っている。投資理論が推奨しているのだから市場に追随すること(インデックス運用)が正しい、議決権行使をすることが正しいという具合に。バカげているし、そんなバカげたことで十分な投資が成り立つのなら、誰も苦労しない。そうか、苦労しないで儲けたいだけなのか。
市場に追随せず(市場を買わず)、すばらしいと思う企業を買い、そのすばらしい企業の経営者に経営を一任する。そういう投資があってもいいのではと真面目に思っている。
追記:カミさん曰く、家にゴキが住み着いているわけやなくて、網戸の隙間からこそっと入って来ただけやし、それを書いとけやと。ということで書いておく。

2014/04/10


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