川北英隆のブログ

奈良にある未知の世界

近鉄京都線で実家に帰るとき、高の原駅と平城(へいじょう)駅の間に森が広がっている。大学生の頃は高の原駅はなく、平城山(ならやま)と呼ばれる丘陵が続いていた。
今はどの程度丘陵が残っているのか。そこで国土地理院の地図を見た。ついでに書いておくと、国土地理院の地図はネットで公開されている。連続している(紙ベースのような切れ目がない)ので便利である。
と、近鉄沿線に丘陵はほとんど残っておらず、大部分が宅地化している。ほぼ並行してJR関西線が走っているが、そこにも新しい駅(学生時代になかったという意味)、平城山駅がある。実のところ、昔は田舎だった(ホタル狩りやマツタケ狩りに行った)、大阪との境の生駒から富雄にかけて、近鉄の新線(けいはんな線)が通っていて、大阪、京都、奈良の府県境の丘陵は大住宅地である。
その地図を見て思い出したのが、親戚が歌姫(うたひめ)にあることだ。歌姫とは地名で、丘陵地帯に広がっている。しかも、これは地図で一目瞭然なのだが、古墳、御陵だらけの一帯である。遷都1300年の行事が行われた平城京の北にある。
しかし、残念なことに、その親戚は遠縁でしかない。それで、一度も行ったことがない。ましてや古墳や御陵を散策したこともない。近鉄もJRも、そして国道(24号線)も、この古墳と御陵群を避けて通っている。一度機会を作って散策し、遠縁が住んでいる歌姫を訪ねたいものだ。

2014/04/27


トップへ戻る