川北英隆のブログ

京都の店・ちもと

鴨川では川床が始まっている。天気予報によると、「今日、5/2は暑い」とのことだったので、「川床に行きたいなあ」ということになった。探したところ、「ちもと」が候補として浮かび出てきた。
しかし、ちもとの川床は6/1からとのこと(これが本来の習わしだそうだ)、行った所で川床でない。とはいえ、京都に来た最初の頃、よく登場するD氏の案内で、ちもと(「彩席ちもと」)で昼食を食べたことがある。なかなかだった。そこで、「思い出したついで、ちもとで食べよか」となり、予約した。
今日は「彩席ちもと」の向かいにある本館というか、老舗の方を予約した。1718年の創業とか。場所が抜群である。鴨川に面している。どの部屋からも鴨川が見えるらしい。料理か始まる前に廊下から鴨川を眺めると、新緑の東山、南座、そして鴨川の段差を遡る鯉の姿があった。登龍門というわけで、縁起がいい。そういえば、ちもとの玄関には檜の薄い皮で作った兜が飾ってあった。確かに季節は端午の節句である。
料理も期待に反していない。僕は筍を焼いて木の芽をまぶしたものが良かった。鯛とマグロの刺身も美味しかった。口直しに出てきた蕗をまぶしたご飯(餅米?)も上品だった。
最近の客はと質問すると、西洋系の外人が来るとか。企業の接待か、ホテルからの紹介とのこと。そういえば、舞妓さんも呼べるそうだ。確かに通された部屋は10畳あり、2人では贅沢すぎた。
たまには老舗の料亭もいいかなと、満足な一日だった。

2014/05/02


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