川北英隆のブログ

カジノに見る大愚民政策

カジノを日本にも作るのだとか。知り合いがカジノ推進派なので、ブログではカジノ構想には何も言ってこなかった。ラスベガスに立ち寄った時、その壮大さに感心したし、儲けでビールも獲得したのだが。
しかし、である。日経新聞の社説(7/27)にあったように、本音は日本にカジノは不要と思っている。というのも、公営賭博が大手を振っている。宝くじ類が氾濫している。パチンコもある。「その上にカジノかいな」というところだ。ラスベガスのような大がかりで、セレブが通う施設が欲しいのか。それなら、庶民の賭博をいくつか選び、廃止すべきだろう。セレブといえば、そもそも競馬はセレブに近いのではなったのか。
休日に山の日を付け加えることといい、カジノといい、国民に子供だましのアメを与える一方で、右翼的な政策を強引に推進し、また選挙制度改革では惰眠をむさぼる。安倍ちゃんの政策とは、そういうものなのか。端的には愚民政策である。「なかなかやるやん」と感心してしまったりする。
そう考えると、子育て女性をもっと働かせ、老人に人生の休養を与えない政策も、「なる程」と思えてしまう。その代わりの1日だけの休養が山の日であり、カジノを大人のディズニーランドよろしく遊んでもらおうというわけか。
もっと言えば、企業にも「あれやれ、これやれ」と指図し、ついでに「いずれ税金をまける」と約束したものだから、ダメ経営者が「安倍さま、神様」と崇めている。「さすが」である。
人間は失敗を経験することで大きく成長するという。失敗こそ、大成功の生みの母であり、必要条件である。安倍政権も、1回目の失敗に学び、したたかさを増した。ダメ民社党という養分があったとはいえ、真面目な話し、安倍政権がしたたかになったことだけは確かだろう。

2014/07/28


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