川北英隆のブログ

大学の事務職員には感謝

12/18に大学事務の悪口を書いた。その後、1件は落着した。振り込みの方である。ネット送金をして、振り込んだ際の通知を画面コピーして済んだ。知っている事務職員が親切だったから。
問題にしているのは事務職員の対応ではない。事務職員は大学が決めた事務システムに従うだけだから、ある意味で被害者でもある。多くの教員がぶつぶつ言っているだろうから、事務システムとの間でジレンマに陥っているに違いない。
大学の事務システムはがんじがらめである。とくに研究費の不正使用があってから、ルールが厳しくなった。
大学本部の役員の端くれだった時、外部を交えた会議のときに自動的に「ペットボトルの水」を出し、それが昼にまたがれば一定の範囲で弁当を出してもいいのではと一度提案したのだが、あっさり却下された。
ついでに書くと、忙しい教員が集まるには昼の時間が最適になるのだが、弁当は文字通り手弁当、自分で適当に買ってきて適当に会議をしながら食べるか、前後に済ませないといけない。前の大学では、多くの場合、大学の予算で出してくれた。
本題に戻ると、外部との会議であれば、申請をして了解されれば飲み物や弁当は出せるのだが、弁当はともかくも、水程度では面倒すぎる。とくに文系の教員には秘書がいないのが普通だから、教員が自分で申請書を書かないといけない。そんな手間暇のかかることをするのなら、ポケットマネーで買う方が早い。
思うに、K大学は教員が秘書を雇っていることを前提にした、言い換えれば理工系ではほぼ当たり前の状況を前提にしたシステムである。また、ポケットマネーでの支出が積み重なれば、その費用を捻出するために予算を不正流用しようかと、いけない発想が浮かびかねない。悪が悪を生み出すというわけだ。
何とかしてほしいものだと思いつつ、またささやかな抵抗もしつつ、事態がますます悪化するだけの9年間が過ぎようとしている。

2014/12/21


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