川北英隆のブログ

海外旅行保険の利用方法

2/7のイエメン脱出記で書いたように、帰国の予定が大幅に狂った場合、旅行代金が追加で必要になる。今回のイエメンまでの航空チケットはFIX(変更不可)だったため、航空運賃も追加になった。
詳しくは知らないが、航空機の遅延が航空会社の責任であれば、その航空会社に追加運賃を払ってもらえる。しかし今回のように、イエメン・UAE間(航空会社はFELIX)と、UAE・日本間の航空会社(カタール航空)が異なっていると話がややこしくなる。FELIXは規定で「責任をとらない」となっているらしく、追加でかかった費用のほぼ全額が利用者の負担となったようだ。
ツアーを企画した日本の旅行会社がどの程度の交渉をし、どの程度を負担してくれたのか不明であるが。というのも追加の請求額は10万円未満だった。航空運賃だけでも、いくら安いチケットを手配したところで、10万円以上しそうだから。
その追加請求額の実質負担がいくらになるかは、旅行保険の加入状況による。
僕の場合、いつもはクレジットカードに付帯している保険と、「山で何があるかもしれないので、上乗せで入るように」と指示されている追加の海外旅行保険である。いつも使っている追加の海外旅行保険はネット加入であり(探せばすぐに、安くて、日本の大手損保会社が引き受けているものが見つかる)、死亡、疾病、損害賠償、救援費用、手荷物遅延・紛失に加入している。航空便遅延も選択肢にあるが、これまで損失が発生するほど遅延したことがなかったので入っていなかった。
今回の場合、追加の海外旅行保険は、上のような保険加入だと何の役にもたたない。悔しいので、クレジットカード(アメックス)付帯保険をよく見たところ、遅延などによる宿泊代や食事代を2万円(うまくいくと4万円)まで、保険金として受け取れることがわかった。
それで、書かれていた番号に電話し、状況を説明したところ(10分くらいかかる)、「わかった」ということで書類を送ってきてくれた。この書類に記入し、航空会社の遅延証明書(保険金の対象になるなと思えば、何はともあれ、然るべき相手に一筆書いてもらうことが必要)、追加代金支払いの領収書、パスポートの入出国のスタンプ部分のコピー等を返信した。それで今日、何とか2万円の保険金の振り込みを確認した次第である。この間、10日程度ですんだ。
昨年のカメラの破損(水没)事故の保険金といい、アメックスのおかげで、まる損だけは免れている。高いカード会費だから、この程度の回収(正確には損失の一部付け替え)は、ある意味当然だろうが。

2015/02/20


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