川北英隆のブログ

ついでにUAEと豊かさについて

今回、期せずしてUAE(アラブ首長国、United Arab Emirates)を構成する7首長国のうちの3つを訪問した。シャルジャ、ドバイ、フジャイラである。UAEの経済はアブダビ主導である。
アブダビの経済は圧倒的な石油資源の力である。ドバイも有名だが、石油はあまり出ないものの、石油以外の産業に力を入れ、成功の道を歩んでいるようだ。昨年、ドバイ空港はイギリスのヒースローを抜いて世界で最も旅客数の多い空港になった。アジアから南米に行くにも、ドバイやドーハが便利らしい。
UAEの人口構成は外国人労働者中心である。15%が自国民で、税金はなく、政府の手厚いサービスを受けている。職業は役人が中心で、高所得(1000万円程度以上と聞いたが、それで税がないとすれば日本人でも最上位に位置する高所得)である。残り85%が海外からの労働者で、下働きをしている。言い換えれば、金にあかせて国内の秩序が保たれていることになる。
2つ写真をアップしておく。
1つはUAEの地図(一部、Google Mapのコピー)である。フジャイラとシャルジャに赤線を引いておいた。地図でわかるように半島がペルシャ湾(左)とアラビア海(右)を分けている(右上にホルムズ海峡の表示がある)。半島の突端はオマーン領(飛び地)である。また、ペルシャ湾に浮かぶ比較的UAEに近い島(アブ・ムーサと名前の記された島と、その周辺の2つの小さな島)にはイラン軍が駐留しているとか(Wikipediaによる)。
もう1つはフジャイラからシャルジャに向かうバス旅行?の途中で見た果物屋の列である。果物がこぼれている。絨毯を売っている大きな店もあった。砂漠の峠越えにもかかわらず、豊かなUAEの象徴だった。
UAE.jpg

シャルジャへ.JPG

2015/02/07


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