川北英隆のブログ

飛脚に対する日頃の大憤慨

東京から京都に来た観光客が新幹線で帰るとき、ホームの北側いっぱい広告が並んでいるのに気づくだろう。その中の1つに、飛脚が祇園は花見小路を手押し車で宅配している写真がある。
何号車に乗るかによって目の前の広告が違うので、いつも目にするわけでない。暇があれば、時間つぶしにいろんな看板を見て歩くのも楽しい。京都らしさがある。
僕も時々、そんな広告を楽しんで見ている。飛脚の写真も目にした。でも、この写真だけが不愉快である。というのは、こんな飛脚の姿、花見小路は滅多に行かないのでともかくも、京都の街中で見かけることがない。少なくとも、見たことを思い出せない。
それどころか、飛脚もそうだし、他の運送会社もそうなのだが、大きなトラックで狭い京都の街中を縦横無尽に走っている。轢かれそうになる。よぼよぼになって自殺するなら、そんなトラックに飛び込むにも一案かなとも思ったりするくらいだ。
もっとひどいことがある。寺町は(知らなかったら地図で調べたってんか)御池と四条の間がアーケードになっていて、10時から24時まで歩行者専用の通りとなる。三条通りとの交差点には交番まである。自転車でさえ、「押して歩いたってんか」と注文を付けられている。
それなのに、11時頃まで運送会社の車が走っている。交番も見て見ぬふりを装っているようだ。でも、「荷物の積み下ろしに時間がかかったんやろ、1時間くらいはしゃあないか」と、僕もそれに目くじらを立てないようにしている。
しかしである。三条通の北側に姉小路(あねやこうじ)という東西の細い通りがある。交番からは、警官が外に出ていない限り見えない。それをいいことに、姉小路から寺町に入り、通行禁止のアーケードの中を北に、御池通へ抜ける車がある。多くは運送会社の大きなトラックで、飛脚のマークも数回見た。
その点、ネコを見かけたことがない。集配センターの数が圧倒的に多いから、違反をしてまでトラックを走らすことがないのだろう。飛脚は大型の荷物の取り扱いが多いと聞いている。だから、街中で大きなトラックを走らせているので、その中の特定の運ちゃんが「少しの距離だし、ええか」と違反するのだろう。
ここまではほんの少し理解できるとして、「そやったら、手押し車で配送してる写真って何や」「超のつく誇大広告やないか」と憤慨し、不愉快になる次第だ。

2015/04/23


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