川北英隆のブログ

スペイン領最高峰のテイデ山

それで(皆さんの予想通りに)登場するのがテイデ(Teide)山だ。3718メートル、富士山より少し低いだけの火山である。写真がそれである。大きなカルデラの上に二重に火山がそびえている。
スペイン領の最高峰である。スペインで一番高いのは、本土のピレネーでもなく、シェラネバダ(地中海に面した山脈)でもない。
写真は下山した後のレストランからのものである。カルデラの部分から写したことになる。テイデ山の黒い、浅間山のような盛り上がりが、カルデラから数えて一重目の火山である。その上の白く見える三角形の部分が二重目であり、山頂部である。山頂付近は今でも硫黄分を含んだ蒸気が上がっている。
先の青味の強いエキウムもこのテイデ山を登りながら見た。写真には、レストランの裏庭に生えたエキウムの大きな花の塔が写っている。世界遺産に指定されているだけあって、植物も独特である。
テイデ山の登山口は写真の左端、白い砂のような山の裾にある。白い山の手前を緩やかに登る。この白い山は、黒い浅間山のような盛り上がりに食い込んでいる。食い込みは2箇所あるが(M字になっている)、そのうち左側の食い込み部分が山頂部への登山道となっている。
この食い込みが、少し途切れるように、浅間山状のかなり上まで達しているのを確認できるだろう。実は、その一番上部に(原画を拡大すると確認できるが)山小屋がある。今回、そこに一泊し、翌朝に登頂した。
浅間山状の左の稜線にロープウェイがある。よく見ると、写真でもロープウェイの鉄塔と、平らになった部分には駅の建物を確認できる。最後の山頂への登りは、この駅から山頂部分の(白い三角形の)左側の稜線を登ることになる。
以上の説明からは簡単に登頂できそうなのだが、世の中、それほど甘くない。入域許可が求められている。どこかの富士山のように「観光客はお客さん、神さん、お好きなように」ではない。世界遺産だから、それにふさわしい規制がある。当然だろう。
テイデ山.JPG

2015/06/15


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